2016年8月3日水曜日

2745・「差別の合理化」なんかいらない!

◆甲子園練習で女子マネがグランドから排除された。高野連は「危険だから」と言い訳しているが、ちゃんちゃらおかしい。以前、大台ヶ原をめざす大勢の山伏と吉野・洞川(どろがわ)の旅館でたまたま一緒になったのだが、旅館の近所のお店で「女人禁制は女性を守るためだ」と笑顔で会話していたのを直接見かけたことがある。その場で、「それはおかしい」と言えなかったのが今も悔しいのだが、これもまた「差別の合理化」。「こんなものいらない!」と巨泉さんに代わって言おう!相模原での障害者殺傷事件も、都知事選での桜井外国人排斥演説も、沖縄での辺野古・高江強行工事もこれに通じる。◆相模原事件に関して、実名を求める人もいるが、匿名のままでもいいと思う。求めるべきは、匿名の悲痛を思い、我が心に刻もうとする自身の心ではないか。歴史から学ぶとはこのことだと思い、授業をしてきた。もちろん、実名の力は大きなものがあるのだが、マイノリティを傷つけようとしがちなこの社会で実名を晒すリスクを思うと、名のれなどとはとても言えない。意を決して名のる被害者や遺族がいれば最大限応援するが。◆奈良県外教第53回学習は、李政美(いぢょんみ)さんのトーク&コンサート。前々からお呼びしたかった方だ。図書販売担当でずっとロビーにいたのだが、素晴らしい歌声とお話はしっかりと聞かせていただいた。わけあって、ちょうど今いろいろと考えたい課題に重なるメッセージの数々にCDを4枚も買う。すぐあとに、週末の全外教東京大会で司会を担当する分科会のレポートを読み始めてびっくり。李政美さんと生徒との関わりが書かれていたのだ。「ありのままの私」は、ありふれた言い回しかもしれないけれど、本当に大切にすべき言葉だと思います。力むのもいいけど、力まなくてはとの焦りに疲れた心にしみる言葉だし、そもそも、ありのままを封じようとする差別に抗う基本の言葉だとも思います。生徒や同僚にもそんな話をしていきたいと思います。そうしたメッセージを、しなやかに届けてくださる李政美さんに感謝します。◆最近のFB投稿からのピックアップでした。

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