2013年6月30日日曜日

2668、大田昌秀さんが語る「沖縄の心」

kurochan@PAD
 ◆奈良市内で開催された「 大田昌秀さんが語る「沖縄の心」 」集会に参加。まず、琉球朝日放送のドキュメンタリー「標的の村」をあらためて視聴。オスプレイの強制配備に怒る沖縄高江の人々の魂を込めた闘いと、政府の姑息な弾圧を描く。これを観て怒りを覚えない人がいるはずがないと思うが、この問題を全国放送で広く知らそうとしないマスコミもまた、「人の命を何や思てんねん!」。この、命と人権をなんとも思わない悪魔の思考は、戦前戦中も福島も、そして戦後の沖縄にも犠牲を強いている。そして、命と人権を守る人々の闘いが、沖縄で明確に示されているのだ。強く連帯するぞ。続いて元沖縄県知事の大田昌秀さんの講演。今年88 歳になられるという。亡母と同じ年の生まれ。沖縄戦では、鉄血勤皇師範隊の摩文仁の丘で九死に一生を得、戦後は反戦平和運動を琉球大学教授・沖縄県知事・参議院議員・市民運動家として精力的に取り組んでこられた。著書も多く、以前妻が沖縄土産に買ってきてくれたのも大田さんの沖縄戦の本だ。講演では、沖縄戦や反基地闘争について具体的に語っていただいた。反戦地主と知事の代理署名を政府が否定したこと、「沖縄のガンジー」 阿波根昌鴻さんの「米軍は銃剣とブルドーザーで島を奪ったが、日本政府は法律で島を奪う」  という言葉、土地収容で土地を失った人々がボリビアに移民して苦労した話、島ぐるみの土地闘争、政治家としての基地返還交渉とウソ・裏切り、オスプレイや普天間飛行場のもつ問題点、グアム移転とグアム先住民の怒り、旧知のハワイ知事との移転交渉、そして日本政府こそが基地を利用しているのではないかという問い、ラロック証言のラロックさんの「北朝鮮が脅威なら韓国米軍を強化した方がいいし、韓国軍の27分の1の北朝鮮は脅威ではない」という言葉、国籍を越えた犠牲者慰霊碑建設と帰還兵の精神障害、等々大田さんしか語れない話は尽きることがない。大田さんの思いの強さと、沖縄戦はまだ終わっていないという悲しき現実があるのだ。今、何を大切にし、誰の痛みに連帯するか、問われるのは、わたし、あなただ。

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