2015年2月19日木曜日

2731、イスラム国ごっこ

kurochan@PC
◆「イスラム国ごっこ」
という語句で検索すると、案の定、子どもたちの悲しい画像や動画がたくさん出てくる。「人の痛み」を楽しみにしてしまう感覚はどうして生まれてくるのだろうか?人として大切にされていないからか、残忍なゲームを日常的に遊びで経験しすぎているからか?さらに、心配でならないのは、ムスリムの子どもたちをはじめとする、さまざまなマイノリティの子どもたちが、「人質」役をさせられたり、そうでなくても、こうした極めて悪質な「悪ふざけ」画像を見てしまうことで、恐怖や自己嫌悪に突き落とされることによる心の深い傷だ。教室で、教員が遺体画像を見せたという各地からの報道があるが、子どもたちは、すでにこうした画像を閲覧し、さらには悲しき「物まね」をして「楽しむ」という、取り返しのつかない「遊び」をしているのだ。
◆ムスリムの子どもも日本各地の学校で学んでいます。学校によっては、クラスメートの理解をすすめる取り組みもあって、学校でラマダンをする児童生徒がいます。そうした子どもたちが感じているであろう恐怖・不安が心配でたまりません。
◆こうした一部の実態を子どもたちに広めたくはないし、かといって、確実に子どもたちは蝕まれているはずだし、ネット関連の悪質事例を教育課題として子どもたちにどう訴えるかは、本当に悩ましいです。保護者と教員に、とにかく訴えていこうと思っています。
◆それと、「イスラム国ごっこ」という語句で子どもたちが検索した時に、読んでくれることを期待して、子どもたち向けのメッセージをネット上で発信してみようかと思いつきました。というわけで、取り急ぎページを作成しました。情報スキルには、「人権ベースのネットリテラシー涵養」が不可欠であり、こうした手法も苦肉の策ではないかと考えます。
◆[スマホで加筆]早速、建設的なご意見を複数の方々から多数いただいている。議論いただいたこともすでに意義あることだし、自分でも改善したいと思うが、ふと気づいたことは、「子どもたちの、子どもたちによる、子どもたちのためのメッセージ発信」ではないかということ。あえてあのような悪質な投稿を知らせたくはないのだが、知ってしまった心ある子どもたちが、この手法でアピールすることができればと思うのだが。
http://www5b.biglobe.ne.jp/~kurosan/JINKEN/Keitai/ISgokko.htm

2015年2月3日火曜日

2730、人間をおろそかにしない決意

kurochan@PC
◆嫌な予感がしていたんだ。大砂嵐に暴言が飛び、北星学園大に5通目の脅迫状が来たという。安倍の挑発でISILに後藤さんが殺害され、好戦的な政治家と、命と人権が脅かされる庶民の狭間で、「すばらしい日本を守ろう」キャンペーンが噴出してくるだろうと。この国の近現代史も、「無実の日本と、罪をなすりつけようとするならず者の外国」という構図でごり押ししようとする動きが、安倍の70年談話とタイアップで展開するだろうと。こんな陳腐で罪深きプロパガンダから、とりわけ子どもたちを守らねばと決意する。後藤さんが願っていたことを考えつつ。◆先週は、奈良県の川西町で開催された青少年フォーラムに参加し、上玉利さんの講演などを聞かせていただく。いつもは講演する側だが、こうして話を聞かせていただいたり、書籍などを読むことで、新たな視点などを得ることができる。再来週は王寺町であるスマホ安全シンポジウムin奈良に参加する予定で竹内和雄さんのお話しを直接聞かせていただく。私もささやかながら講演が続いていて、先週は西大和学園中高の講演会・三重県人権センターの研修会で話し、来週は龍谷大学と徳島の某中学で話します。◆県外教学習会は第50回を重ね、米田哲夫さん・金井英樹さんに歴史修正主義に関わる話をしていただく。長年、人権問題に実践的に取り組んでこられたお二人で、刺激に満ちた見事な講演で、参加された方々にとっても貴重な時間となったと思います。◆先週・今週と、東京新聞特報部の元記者や、知る人ぞ知る松村智広さんとお話しする機会があったり、元自衛官の論客の方とFBでお近づきになったりで、ますますいろいろな方にいろいろな事を教えていただくつながりを得ることができ、自分自身もより一層勉強と実践に力を注がねばと思っている。◆今日もお薦め図書を何冊か紹介。『カワサキキッド』『在日朝鮮人 歴史と現在』『わたしたちのLINEハンドブック 』は良いですよ。今日にも届くはずだった『美味しんぼ「鼻血問題」に答える 』『安倍首相から「日本」を取り戻せ! ! 』も楽しみ!

2015年2月1日日曜日

2729、後藤健二さん

kurochan@PC
◆あの画像が頭から離れない。後藤さんらの命を奪った安倍自民党が、「人道支援」だとか「テロに屈しない」だとかのキャッチコピーで、選挙対策とセットの利権ばらまきをいっそう進めるための9条改憲に突き進むだろう。昨秋から今朝までの日本政府の対応を批判的に解説するはずがない池上がはばをきかし、国内外で萎縮させられるジャーナリストの訴えがかき消されてゆく予感が、さらなる悪夢を呼び寄せる。ワイツゼッカーとともに目を閉ざさせられてたまるものか!