2015年3月31日火曜日

2732、「助けて」と言えるように

kurochan@PC 
◆言い古された言葉通り、「行く逃げる去る」の日々か瞬く間に過ぎゆく。◆勤務校で今年は3年生の副担任をしていたが、子どもたちは皆無事に卒業し、職員室へスーツを見せに来てくれたりする者もいて、世話の焼ける連中もまた可愛いのであった。入試も終わり、この春の新入生からは学科が大きく変わる。校務分掌も複数の重責を担わねばならなくなり、超多忙な県外教事務局長との両立は本来なら成り立たないところだし、前例としても絶対によくないのだが、引き受けざるをえない事態となった。教科主任とか自治会班長といったものまで重なり、中3受験生の父親なのに、あまりに当たり年である。いいこともあるかな?◆自宅光ファイバールーター付替工事のため、書籍類の山々で足の踏み場どころか入ること自体が至難の業だった書斎を整理、机上はもちろん机の周辺も足元から書類が積み上がっていた事務局デスクも整理。今度は、仕事の整理で時間を取り戻さなきゃ。◆Adobe Creative Cloud研修、サイバーセキュリティ・カレッジinNARA、スマホ安全シンポジウムin奈良、などに参加。一方で、龍谷大学文学部教授会の人権研修会、徳島県貞光中学校の職員研修、筒井小学校のPTA研修でケータイ・ネットの講演。育英高校の職員研修では在日外国人教育の講演。授業と事務局仕事の合間をぬって講演を引き受けてきたが、4月以降はそれも厳しくなる。現時点で5月以降8本の講演予定が入っているが、スケジュールの空きは壊滅状態。時間を取り戻せ。この間も、総括会議や在日外国人生徒交流会の準備と運営、関連団体の各種集会に参加、そして次々と議案書や原稿作成に取り組み、新聞スキャンと書籍類のドキュメントスキャンを続けているが、肝心の活動方針案がまだまだ完成に遠い状態。明日には形にしたかったのに。。。◆ヘイトの空気はそこかしこに広がり、強引な「日本賛美」とセットで「外国を揶揄して見下す」発言がそこここに。その場その場でも抗議をしているけど、歴史修正主義に抗する冊子をまもなく共著で出します。◆プライベートでは、次男のスキー合宿、長男の塾変更、三男の涙の説教なんかがあったり、家族でパラグライダー体験をしたり。人間ドック、脳ドック、車検、亡母の三回忌、久々のジョギングもしました。お腹周りも整理?しなきゃ。◆とある集会の打ち合わせでパネラーを引き受けているが、「助けて」の声を出せる環境について提起したいと考えている。ISの人質殺害も、川崎事件の少年殺害も、断じて許せない罪だし、震えるほど腹立たしいんだけど、なぜそんな事態になったのか、その背景は何なのかを考えてみたいのだ。アメリカ軍によるイスラム地域への無差別爆撃で大量の市民が虐殺されてきたことを抜きにISの非道だけをあげつらうわけにはいかないのではないかということだ。川崎事件の加害者の背景はまだ詳細が分からないが、加害者を追い詰めた差別の問題を抜きに憎悪と厳罰化ばかりを唱えても本当の解決には至らないのではないかということだ。「助けて」の声をあげることができる社会、「助けて」のメッセージを敏感に感じ取ることができる大人が必要ではないかと思う。では、「助けて」の声を上げづらい人々とは、「助けて」の声が封じ込められている人々とは誰なのかを考えなくてはならない。とりわけそれは、ムラの子であり、難民申請者であり、ダブルリミテッドの子どもたちであり、リベンジポルノ被害者であり、原発事故被曝者であり、高江・辺野古の住民ではないのか。9条改憲や残業代ゼロ法案もまた、「助けて」の声を封じ込めるものでしかないと強く思う。当事者をないがしろにせず、意識的に寄り添うネットワークを強めていこう。