2013年3月24日日曜日

2653、小出裕章さん

kurochan@PAD
 ◆トーク&ライブ「原発はいらない。」に参加。趙博さんライブに続き、小出裕章さんの講演。パギヤンこと趙博士さんのはこれまでも聞かせてもらったことがあるが、小出さんはなかなか講演会に参加できずにいたので、今日は、とても楽しみにしていた。予想以上に明快平易で、いやはや大ファンになった。化石燃料より早くなくなるウラン、東日本大震災で放出された放射性物質の莫大さ、4号機横のプール底には広島原爆1万倍以上の放射能がむき出しになっていること、放射線管理区域から出るときの検査基準は1平方mあたり4万ベクレルだが、これ以上の汚染地域が2万平方kmもの山河であり、約1000万人が住むのが現実であること、原爆開発の歴史と広島・長崎、燃える235をオークリッジの秘密都市でウラン濃縮した非効率な作業と、より効率的なプルトニウム239 の核分裂と再処理、劣化ウラン彈の登場といった、技術開発の思惑を解き明かされ、朝鮮の分断の原因となった日本の植民地支配と朝鮮戦争、そして、朝鮮民主主義人民共和国やイランなどを「悪者扱い」する側の欺瞞を、核兵器や原発の実際から喝破し、原子力発電は未来のエネルギーではないこと、推進派のホンネは長崎型原爆を作りたいという高速増殖炉計画にあり、それがいかに机上の理論にすぎないかを説明され、誰も責任を取らない原子力ムラや、日本のプルトニウム保有量が長崎型原爆4000発分にもなることで世界は日本を相当怪しい国だと思っていること、それでも日本が原子力を諦めない理由は、原発でプルトニウムをせっせとためて核兵器、ミサイル開発を進めるためであり、朝鮮民主主義人民共和国に比べ、日米こそがいかに危険であるかを強調された。憲法9条と前文、nuclear の語訳の使い分けと核の傘の間違いまでとかれ、最後のパギヤンとの対談も含めて、こちらの生き方をぐいぐい問い返す見事な講演会だった。主催者の皆さんもありがとうございました。◆母はもう一ヶ月半も寝たままだが、今日は心なしか涙ぐんでいるように見えた。時折まぶたを開けるが、焦点は合わない。それでもわずかに僕の手を握り返す力が、伝わってくる。
 

0 件のコメント:

コメントを投稿