2012年8月6日月曜日

2555、山添分校と長倉洋海さん

kurochan@スマホ
◆我が子の通う小学校も今日は平和登校日。原爆の話や、高学年による折り鶴指導があったようだ。6年生の長男はたまたま1年生の三男の教室担当だったということで、全校で折った折り鶴を6年生が秋の修学旅行でヒロシマに持って行くそうだ。◆kurochanは朝から山辺高校山添分校の平和人権講演会で講演。全校生徒50名弱の小規模な学校だが、アットホームで朗らかな生徒たちだった。時間が延長したにもかかわらず、最後までしっかり聞いてくれてありがとう。◆午後は、橿原文化会館で、毎年恒例の平和解放教育講演会。フォトジャーナリストの
長倉洋海(ながくらひろみ)さんの講演で、福島の子どもたちや、アフガンの子どもたちのたくさんの写真を見せていただきながら、子どもたちの思いを汲み取り、フォトジャーナリストとして伝える意味を自問しながら取り組んでこられたことをお話された。いつの間にか、「元の日本に戻そう」というかけ声で、3.11以前への反省が忘れられてきているとの指摘に、思わず深くうなづいた。写真は、津波で流され回収されても引き取られずにいるランドセル。冷酷な事実と復興への営みとそれでも引きずる内面の傷みが写し込まれている。◆先日批判した研修会講師は、「私は御用学者ではありません。被災した当事者です」という挨拶から講演を始めたらしい。確かに被災者だし、原発推進の確信犯ではないだろう。故郷に戻りたいというのも真剣な本音だろう。当日、参加できなかったので多言すまいとは思っているのだが、気がかりなのは、誰にとって都合がいい存在なのかということ。被爆の危険性評価はまちまちだし、彼は彼の主張をしているに過ぎないのだろうが、なぜ政府
や原子力業界が背後に群がるのか。
命や平和と人権を脅かす足音はこれまでどんな風に忍び寄ってきたかということを思い起こすと、心配でたまらないのだ。

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